なぜ、葵の紋? 上山藩、江戸末期の藤井松平家三万石。始祖の松平利長公と徳川を厚く崇敬した歴史を偲んだ葵の紋です。現在も家来の子孫等で、葵心会という偲ぶ集まりがあります。その葵心会の代表だった浅野氏の監修により、最中の皮に葵の紋を使いました。白餡と大粒トラ豆入りでした。
60年前の人気商品だった「蔵王ゆべし」を復活。現在の嗜好にあうように、醤油・黒ゴマ・味噌の3種類の味にクルミをたっぷり入れました。
上山城は、夜にライトアップされます。
時々、訳ありの色のあるライトアップにもなります。月夜にお城を見上げると、どこからか鼓の音が聞こえる・・・そんな菓名をつけました。黒ゴマ餡を練乳入りのほんのり甘い皮で包みクルミをのせた焼き菓子です。
香り豊かな柚子白餡に茶葉をのせ軽く焼いた小さめの上品な菓子。
上山は、歌人斎藤茂吉の生まれ故郷。草花のオキナ草は、茂吉の愛した花です。下記のように詠まれています。
・おきなぐさに唇ふれて帰りしがあはれあはれいま思い出つも
・われ世をも去らむ頃にし白頭翁いづらの野べに移りにほはむ
・おきな草口あわく咲く野の道に光りながれて我ら行くきつも
・白頭翁ここにひともとあな哀し蕾で見ゆる山のべにして
・おきなぐさここに残りてにほへるをひとり掘りつつ涙ぐむなり
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